ここにきて、融和的な雰囲気を醸し出している
北朝鮮。昨日帰国した韓国の高官の話では、
北朝鮮は「今の体制の安全が保障されるなら、
核兵器を持つ必要はない」米韓合同軍事演習も認める」などと、大幅に譲歩したような姿勢を見せています。果たしてその裏に一体何があるのか、
北朝鮮の本心はどこにあるのか。
アメリカ政府高官も、日本政府高官も懐疑的な見方をしています。
これまで
北朝鮮は融和的な態度を見せて経済支援を取り付けながら、その裏では核開発を進めて、
弾道ミサイルの発射・核実験を繰り返してきた歴史があり、
アメリカも日本も、もう二度と同じ轍を踏まないと考えているようです。
昨日、小泉元総理が「
北朝鮮がこのような対話の態度を見せ始めた裏には、
経済制裁の効果があったからだ」と述べていますが、今
北朝鮮としては、厳しい
経済制裁によって国内経済が疲弊し、国外からの外貨が喉から手が出るほど、欲しい状態に陥っていると思います。その打開策として、平昌オリンピックを利用した、韓国への融和政策だったのではないかと思います。韓国のムンジェイン大統領は、
北朝鮮には融和的な政策を公約として掲げていましたが、オリンピックとムン大統領の融和政策をうまくついてきた。というのが私の見方です。
北朝鮮としては、韓国からの経済支援が喉から手が出るほど欲しいでしょうからね。
私は
北朝鮮が要求する対話に応じるには、
北朝鮮が一切の核技術を検証可能な、不可逆的な状態にすべきで、完全に核開発技術を破棄しない限りは
一切経済制裁の手を緩めるべきではないと思います。
北朝鮮としては、まずは
金正恩体制の保証と、
経済制裁の緩和＝外貨の獲得という考えがあるのかもしれませんが、あのブヨブヨに太った肉の塊のお坊ちゃまが国のトップにいる限り、国の発展はまずないでしょうね。
