平昌で行われているオリンピック。強風などの悪天候で競技日程が変更されるなどの影響も出ていますが、今のところ、大きなトラブルなどはなく試合が行われています。
しかし、私が気になったのは競技の開始時刻。アメリカで人気の高いフィギュアスケートは午前10時開始ですし、ヨーロッパで人気の高いスキーのジャンプは午後10スタートという時間設定となっています。この時間設定には、選手の間からも少なからず不満が漏れてきているようで、特に男子のジャンプノーマルヒル決勝で、試合が終わったのが日付が変わった午前0時過ぎということで、極寒の中での試合続行だったということもあって、選手からは「中止すべきだった」「足先が凍るかと思った」などといった意見が出されています。また、フィギュアでも、午前10時試合開始ということで、練習が始まるのが午前7時、練習開始に合わせて午前5時には起床しなければならないという過酷な日程が組まれています。
本来オリンピックはどこかの国や地域の実情に合わせて試合を行うべきものではなく、開催される地域で、いかに選手がベストコンディションで試合に臨めるかが大事だと思います。アメリカで人気があるから、ヨーロッパで人気があるからと言って、選手に無理な日程を科すのは酷なのではないでしょうか。これは2020年にオリンピックを控えている日本でもいえることであって、もう少し参加している選手や、地元の観客に合わせた試合日程を組んでもらいたいと思います。
オリンピックは人気のあるスポーツの行われている国や地域のものではなく、主役はあくまでも参加している選手です。その主役をないがしろにするオリンピックってどうなの？私はそう思いますが。
