先週末にアメリカの長期金利が引き上げられるということに端を発した株価の下落。金曜日にニューヨーク証券取引所で600ドル以上株価が値下がりしたその影響を受けて、東証でも大きく値を下げました。そして、月曜日にニューヨーク証券取引所が1000ドルを超える大幅な続落となった影響を受けて、東証も続落し、1000円を超える大幅な下落となりました。終値は21610円24銭で、二日間で1600円を超える大幅な下落となりました。
アベノミクスで景気が良くなった・株価が上がった・雇用環境が改善したetc…。安倍総理は自身の経済効果を声高に叫んでいますが、私は日銀の長期金利をマイナスにしてまで、市場にお金をつぎ込んで、デフレ脱却を目指し、物価を2％引き上げるという目標を立てていますが、それはおそらく達成するのは無理でしょう。それが出来ているのであれば、とっくの昔にできているはずです。景気回復の実感がないまま、株価だけがどんどん上昇して、企業は株価の上昇で得た資金を従業員に分配するのではなく、内部留保としてため込み、なかなかお金が市場に出回らない状況になっています。そこにきて株価の大幅な下落。私は今までの株価の上昇は、景気がいいから上がったのではなく、単にバブルだっただけではないかとみています。企業経営側は、この株価の下落を口実に、恐らくベアには素直に応じることはないでしょう。私はアベノミクスは失敗だったとみていますが、どうなんでしょうか。
