sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

少し前の新聞を読んで

 今日、古新聞を処分するために新聞を片付けていた私。その中に東日本大震災で被災し、避難を余儀なくされた先で震災いじめにあった女子高生のことが載ってました。彼女は大きな被害を受けた宮城県名取市閖上地区の出身で、彼女の家も津波で全壊するなどの大きな被害を受けたそうです。生活の基盤のすべてを奪われて、避難を余儀なくされて避難先で経験したのが震災いじめだったそうです。被災者に配布される支援物資を受け取る光景を見た生徒から冷たい言葉を浴びせかけられたといいます。
 冷酷な言葉を発した生徒から見れば、各地から届けられた支援物資を受け取れる彼女がうらやましかったのかもしれませんが、被災していないことのありがたさというのが理解できてないんだろうなぁ…。と思った私です。
 同時に思い出したのが、漫画家でエッセイストのさくらももこさんが以前出版したエッセイ集の中で、さくらさんが小学生だった時に清水市(現在の静岡市清水区)を襲った集中豪雨のことが書かれていたこと。さくらさんも集中豪雨の被害に遭った一人なんですが、このなかで、学用品が水に浸かって勉強ができなくなった児童に、真新しい学用品が配られたんだそうです。その真新しい学用品を受け取るクラスメイトを見て、ひとりの児童が言った言葉「良いなぁ。新しいものがもらえて」。この言葉を聞いて、担任の先生はその言葉を言った児童を厳しくしかったそうです「新しい勉強道具をもらうのと、大雨の被害に遭うのと、どっちがいいんだ」そう言って叱ったそうです。さくらさんは被災者の目線でこのエッセイを書かれていましたが、「もし自分が被災者じゃなかったら同じこと言っていたかもしれない」と、そう書かれています。真新しい学用品を受け取ることが出来る水害の被災者と、受け取ることが出来ない非被災者。このエッセイに書かれてあったことがこの女子高生のも当てはまるんじゃないかと思った私です。人間誰にも妬みや、やっかみなど多かれ少なかれあると思います。それを口に出していってしまうと、それは被災者の心を大きく傷つけてしまうことになります。誰も好き好んで自然災害に遭遇したわけじゃないのに…。私だったらそう思うと思います。もう少し、広い目線で物事を見る目を養ってほしい。その記事を読んで私が感じたことです。