1995年3月21日に、東京都心を走る地下鉄にサリンがまかれ、13人が死亡し、6300人以上が負傷するという、オウム真理教によるテロ事件が発生してから、今日で22年になります。この事件では多くの人がいまだにサリンによる後遺症に苦しめられているということですが、何の落ち度もない大勢の人たちを巻き込んだこの事件に憤りを感じます。
この事件はオウム真理教が引き起こした事件の中でも凶悪な事件の一つに数えられますが、なぜ大勢の若者が麻原を崇拝し、のめり込んで行ったのか。疑問に思う人も多いと思います。なぜ麻原があれだけの崇拝を集めることができたのか。
そして、麻原を信じた彼ら実行犯は麻原の言う事がすべて正しい。麻原の言う事がすべてだ。そう信じ込んだ背景には、この当時、日本はバブル経済の崩壊により、重く暗い時代に突入していました。そして、さらに追い打ちをかけたのが、阪神淡路大震災。重く停滞した世の中に希望を見いだせず、麻原の言う事に希望を見出した彼らは、次第に麻原によって心を支配され、洗脳されます。そして起きたのが、松本サリン事件や地下鉄サリン事件などの凶悪なテロ事件でした。
今は、22年もの歳月が流れ、地下鉄サリン事件を知らない世代も多く、事件の風化が叫ばれています。この事件を後世に伝えるためにも、事件の起きた日だけでなく、もっと多くのことを伝えていかなくてはいけないのではないか?そう思う私です。