sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

青森市立中学女子生徒自殺の写真・遺族が公開

 昨日のニュースで大きく取り上げられていた、青森市立浪岡中学校2年生の自殺事件で、黒石市が主催した、祭りの写真コンテストにこの女子中学生が被写体として映っていた写真が、最高賞を受賞し、その後取り消された問題で、遺族は昨日、撮影者から写真を提供してもらい、氏名と写真を公開しました。名前は葛西りまさん。写真は8月15日に黒石市の日本三大流し踊り・黒石よされで、青森市の男性が偶然撮影したもの。男性は「表情の明るさ、漂う熱気、精一杯楽しむ姿にひかれた」と話しています。りまさんは幼少期から手踊りをたしなみ、小学6年生で仲間と日本一に輝いたこともあったそうです。しかし、今年の全国大会が近づいていた8月25日、自らの命を絶ちました。遺書には「また皆で優勝したかったけど、行けなくてごめんなさい」と書いてありました。本番の舞台はりまさんの祖父が周囲の希望もあって三味線を伴奏。日本一に輝きました。舞台袖にはりまさんの扇子や傘、衣装が飾られていました。
 お父さんは「娘は手踊りが好きで、仲間と幸せな時間を過ごしてきた。写真のような笑顔が本来の表情。かわいそうな子供ではない」と話しています。一方で、昨日のNHKの取材に対して、写真のコンテストの主催者から、「このような子が写った写真は趣旨にそぐわない」というコメントを受けたそうで、不信感をあらわにしていました。「このような子って…」と言っていた姿が印象的でした。写真と氏名を公表した理由について、「いじめをなくしたいという訴えの力になると信じている」と話していました。

そして今日のヤフーのニュースを見てみると、内定していた最高賞が取り消された問題で、写真コンテストの主催者が19日、一転して最高賞の市長賞を授与すると発表しました。賞の撤回に批判が高まり、方針転換したそうです。
 黒石市役所には全国から抗議や賞の復活を求める電話やメールが殺到していたということです。

私もりまさんが写った写真を見ましたが、かわいらしい笑顔を見せて、赤い傘をバックにたたずむ姿が写っていました。本当に素敵な笑顔を見せてくれてましたよね。その一方で、自殺を考えるまで追い詰められていたとは、誰も想像がつかなかったのではないかと思います。この笑顔の下で、りまさんはどんなことを思い、どんなことを考えていたんでしょうか。お父さんがおっしゃってた、かわいそうなだけの子じゃないという言葉。踊りの仲間と楽しい時間を過ごすことができた。それがせめてもの救いですよね。きっと、おじいさまの演奏する三味線のそばで、りまさんもおじいさまと一緒に踊っていたのかもしれません。天国で大好きな踊りを踊っているのかなぁ。そんな気がした私です。
 一方で、この写真を見て、加害者たちは何も感じないのでしょうか。何も思わないのでしょうか。自分がやってしまったことに対して生じた結果に、どのような責任を取るのでしょうか。自殺したりまさんは二度と戻ってきません。しかし、加害者のほうは、相手を自殺に追いやったということを抱えて生きていかなければいけませんが、最低限の人権だけは守られます。なんか不条理ですね…。