sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

9月1日問題…

学校に通う子供の自殺率が突出して高い日。それが9月1日。このことは昨年も騒がれて、鎌倉市の図書館が下記のツイートを行い、多くの称賛が寄せられました。そして同時に9月1日問題が大きく知られるきっかけにもなりました。

鎌倉市の図書館のツイートです
 
 もうすぐ2学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校に行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。
2015年8月26日09:11

不登校新聞」という媒体があるそうです。
この新聞は「日本で唯一の不登校・ひきこもり専門紙」ということで、1998年に創刊されたそうです。

創刊のきっかけは

1997年8月31日、2学期から学校に行くのをためらったと思われる子供が焼身自殺。同時期に別の子が「学校が燃えれば学校に行かなくて済むと思った」という理由で学校を放火したという事件を受け、「学校に行くか死ぬしかないという状況を変えたい」と願った市民らが創刊したそうです。

やはりきっかけとなったのは9月1日でした。
もう20年近く前からこの問題は存在していたんです。
文科省の調査(学校基本調査)によると、小学校26000人(前年度より2000人増加)・中学校97000人(同2000人増加)の不登校の生徒がいるそうです。
 不登校の生徒が存在する割合は、全小学校の47.8%・全中学校の85.5%となっています。
 中学校では36人に一人が不登校という割合だそうです。ほとんどの中学校に不登校の生徒がいて、1クラスに1人はいるという状況です。

 不登校新聞の石井編集長は
不登校新聞は現在2400分ほど発行、部数は継続して伸びている。
②主な読者は不登校児童の保護者で、2000年代に入って特に高校生・大学生の不登校生徒の読者も増えてきた。
③今まで1000人を超える不登校経験者が紙面に登場。「一人じゃないんだ」と励まされた声が多い。
④読者である保護者からは不登校に対するマニュアルやQ&Aを求められる(みんな対応に悩んでいる)

不登校の子供たちも、そして同時にその保護者も孤立している現状がうかがえるとしています。

※子供たちに逃げ道はあるか?

この記事を書いた平岩国泰氏の話です。
 アフタースクールは小学校内にある放課後の施設です。放課後の準備のために、責任者などのスタッフは毎日午前中から出勤しているそうです。
 そうすると、午前中に直接アフタースクールに登校する子がいるそうです。
 その子たちは学校は不登校気味にドロップアウトしかけているのだそうですが、何となく楽しいアフタースクールに来るのだそうです。
 小学校の先生方とは相談し、「まずは家から出ることが大事」としていて、温かく見守ることにしているんだそうです。
そのうちに授業に戻っていった子もいるそうです。
 クラスのイベントに参加しなかったことが、その後も友達の輪に入れない大きなきっかけになってしまっていたそうです。
「小学校には行きたくないけど、アフタースクールでスポーツや遊びはしたい」ということで、アフタースクールに直接登校するようになったそうです。
 スタッフが準備をしている横で寝転んだり、時々話したりする程度ですが、それはそれで居心地は悪くなさそうだということです。
 この子は不登校になったと同時にお母さんと離れられなくなってしまいましたが、アフタースクールにきている間だけはお母さんと離れることができています。
 ともに深く悩むお母さんにとっても、私たちが相談相手になっています。
 学校に戻ることを希望されていますので、無理のない範囲でこれからも少しずつ学校に戻っていくお手伝いをしたいと思っていると話されています。

 夏休みが明けて学校に行きたくない子が命を絶ってしまう悲しい状況を考えると「逃げ道の重要性」が思われますと書いてあります。
 図書館でもそうでしょうし、私たちのアフタースクールも困った子供の逃げ道であり、言い換えるなら、「セーフティーネット」です。
 」いろいろと難しい状況にある子供たちに「逃げずに頑張れ!」というか、「逃げ道もあるよ」と言い換えるか。
私たち大人も、短期決戦では「退路を断って」という場面もあるでしょうが、日々頑張り続けるためには「逃げ道もある」という心の余裕を持ちながらのほうが頑張り続けられるように思います。
 週末や家族や友人というクッションがあるからこそ、毎日の仕事で戦い続けられるのではないでしょうか。
 閉塞感だらけの世間で誰も味方してくれないように感じれば、大人も子供も追い込まれるのです。と書かれてあります。逃げ道というか、心の余裕が必要なんだということなんでしょうね。今は大人も子供も、その心の余裕を失ってしまっているのでしょうか。

※9月1日だけでいいのか
ここでもう一つ思うのが警戒すべくは「9月1日」だけでいいのか、ということです。

多くの大人は、「9月1日が夏休み明けで、8月31日に夏休みの宿題を追い込む」というイメージがあると思います
 しかしながら、今、この原則は必ずしも当てはまらないといいます。8月中に夏休みが明ける学校が増えているからだそうです。
 東京23区では新宿区・江東区・足立区・江戸川区・豊島区・渋谷区で8月中に夏休みが終わるんだそうです。
 その理由は
ゆとり教育からの揺り戻しで授業が増えたこと
②2学期制が一部導入されたこと
があるそうです。
 また、北海道から東北にかけては、8月中に再開される学校が多いです。
 また、今年は熊本で、震災の遅れを取り戻すため、夏休みが短縮されました。
 つまり、警戒すべくは9月1日だけではないということです。実際にデータによると、自殺者の日別推移は40年間の累計で
8月28日:61人・8月29日:74人・8月30日:62人・8月31日92人・9月1日131人・9月2日94人・9月3日82人・9月4日64人・9月5日77人となっており、9月1日前後も高い数字ちなっています。
 ちなみに9月1日に対して、最も自殺者が少ないのが1月2日:21人だそうです。
お正月前後は外に出なくてよかったり、いろいろと家族に支えられることもあり、年間で最も子供の自殺者が少ない時期になっているそうです。
 「多くの人で子供たちを支える重要性」を感じる一方で、お正月にまで子供が自殺している現状を何とかしたいと、書かれています。
「9月1日」を前に、改めて社会全体で子供を支え、セーフティーネットを増やすことを考えていきたいと思います。
 例えば、私たちのような放課後施設・学童保育が頑張れば、午前中の子供の居場所は作れると思います。
 図書館も児童館もいいでしょう。塾も午前中は空いているし、高齢者施設でもいいのかもしれません。
 「どうぞいらっしゃい」と言ってくださる方々は掘り起こせばまだまだたくさんいると思います。
 悩んでいる・厳しい状況にいる子供たちはどうにかこうにk派を苦縛ったり、妙なことを考えないで、心のセーフティーネットとなる場所に行ってほしいなと思います。

そして最後にこう結ばれています。
「遠く離れて、また見ず知らずの私たちかもしれませんが、悩んで苦しんでいる子供たちを救いたいと思っている大人はたくさんいます。そして大人だって、適当に逃げながら生きています。ですので、無理しないでゆっくりやりましょう。皆さんのセーフティーネットになる芭蕉やしていけるように番がりますからね」と書かれています。

改めてこの記事を読んでみると、今の時代、子供たちにとっても行きにくい世の中になってしまっているんだなと思います。いつも心が張り詰めていては、いつかは心が壊れてしまいます。そうなる前にどうにか手を打つ必要があると思います。
 私も過去にいじめを受けて自殺しかけたことがありますが、そのことを考えると、子供たちにとって、心安らげる場所が必要なんだなと思います。私が小学校だった時代、不登校は親の子育ての問題・学校の教育の問題としてとらえられていましたが、問題の本質はそこにはないと思います。問題の本質は、なぜ子供が学校に行くのがつらいのか、そこを解決しないg¥かぎり、この問題の解決はないでしょう。辛かったら学校に行かなくてもいい。そういった、寛容な態度が必要なんだと思います。そして改めて訴えたいのは、いじめは犯罪です。相手の人生を狂わせ、命までも奪う犯罪です。そういったことを絶対に忘れないでほしい。私はそう願います。