sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

吉田有希ちゃん殺害事件・被告に無期懲役判決

 2005年12月1日、栃木県日光市(旧今市市)で、当時小学1年生だった吉田有希ちゃん(当時7歳)が殺害された事件の裁判員裁判で、宇都宮地裁は8日、殺人罪に問われた同県鹿沼市の無職勝又拓哉被告(33)に対して、求刑通り無期懲役の判決を言い渡しました。松原里美裁判長は最大の争点となった自白の信用性を認め、「実際に体験したものでしか語ることのできない、具体的で迫真に富んだ内容」と指摘しました。この判決に対して弁護側は控訴する方針だそうです。

判決によると、勝又被告は2005年12月2日午前4時ごろ、茨城県常陸大宮市内の林道で、有希ちゃんの胸を多数回突き刺して失血死させたということです。
 検察側は自白の任意性や信用性を示すため、取り調べの様子を録音・録画した映像を7時間13分にわたって法廷で再生しました。これだけ長時間に及ぶ取り調べの映像を流したのは異例だということです。
 弁護側は「長期に及ぶ拘束で自白を強要された」などと主張して無罪を求めていましたが、判決は「取り調べ状況の録音・録画などから恫喝や暴行がなかったことが認められる」と自白の任意性を認定しました。「帰り道に迷って高速道路に乗ったなど、供述によって初めて明らかになった事実が複数ある」として信用性も認めました。また「殺人について聞かれた当初の被告は激しく動揺していた」などと供述態度にも触れ、「被告が殺害したことに合理的な疑いを入れる余地はない」と結論付けました。
 一方、検察側が「犯人と被告を結び付ける客観的証拠」としていたNシステム(自動車ナンバー自動読み取り装置)の記録などについては「被告が犯人である蓋然性は相当に高いが、これらの事実のみから犯人とは認定できない」としました。
 松原裁判長は動機について『拉致やわいせつ行為の発覚を免れるためだった」と指摘。「被害者は真冬の山林で、誰にも助けを求められずに命を奪われた。その恐怖や苦しみは計り知れない」などと量刑理由を説明しました。判決には既に有罪の部分判決が出ている商法法違反と銃刀法違反の量刑も含まれているそうです。

遺族は判決の後『被告を永遠に許すことはない」と憤りをあらわにしたそうです。

この事件は、物的証拠が乏しい中で、取り調べ中の映像の信用性が問われた裁判でしたが、裁判所は取り調べの映像を客観的に判断したのではないかと思います。
 ただ一つはっきりとしているのは、まだ小学一年生だった幼い少女の命が無残にも奪われてしまったこと。有希ちゃんが拉致されて、知らないところに連れて行かれて、自分が殺されると分かった時の底知れぬ恐怖心や絶望感を思うとかわいそうで仕方がないです。有希ちゃんが生きていたら息子と同じ年齢で、立派な女性に成長していただろうと思います。こういった幼い子供を狙った犯罪は、何度も繰り返し述べてきましたが、重いペナルティーを科すべきと私は思います。まだ、刑が確定したわけではないので、勝又被告が犯人だったとは言えない状況ではありますが、自白の信用性が認められる・任意性が認められるというのであれば、犯人なのだろうと思います。絶対にこのような幼い子供が犠牲になる事件はなくさなくてはいけません。