sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

福岡県久留米市の虐待事件

 昨年9月に自動車板金塗装業の江上孝被告(46)と内縁の妻に当たる母親(46)を逮捕しました。逮捕容疑は長女(17)に対する逮捕監禁致傷などの容疑です。近所の人が長女の虐待に気づいて、保護したのがきっかけだったそうです。長女は食事も満足に与えられず、痩せ細っていたそうです。
 ペンチで舌を挟んで引っ張った上で火のついたタバコを舌に押し付けたり、多数の金魚の死骸を食べるように強要したりしたとして、二人の逮捕は各5回に及び、起訴は江上被告が5回、尾形被告が3回に上ったそうです。
 江上被告は「身に覚えがない」容疑を否認。母親も当初は否認していましたが、「躾の一環だった」「2人でやった」と容疑の一部を認めました。
 捜査関係者は「江上被告に嫌われたくなくて虐待に加わったようだ」と話しています。
 福岡地裁久留米支部で開かれている公判では、被害者の特定を避けるため、母親の姓の秘匿決定がなされ、姓を伏せる形で審理が進んでいるということです。
 検察の冒頭陳述によると、母親は2013年1月に前夫と離婚し、同年夏ごろから中学の同級生だった江上被告と同居を開始。江上被告が3人の子供の虐待をするようになり、長女を除く子供たちは親族宅に避難したということです。
 検察はこの頃から「母親も加わり、長女への虐待が激しさを増した。長時間正座させて説教し、江上被告が殴るのが日常的に行われ、逆らえない心理状態だった」と指摘しました。

 久留米署に親族から虐待の疑いに関する相談が寄せられたのは14年10月。同署は久留米児童相談所に通告し、高校生だった長女に話を聞いたそうですが、事件化には至らなかったそうです。
 児童相談所は「緊急性は高くない」と判断し、長女に接触しなかったということです。
 高校は昨春、休みがちになった長女と母親にスクールカウンセラーらとの面談を勧めたそうですが、2人は応じなかったそうです。児童相談所は「本人からSOSがないと対応は難しい」と高校に伝え、このときも長女に接触しなかったということです。長女はその後、昨年6月に高校を自主退学したそうです。

 長女は「自分が悪いから、叱られても仕方がない」と、昨年9月に保護された時に虐待を打ち明けなかった理由をこう話したそうです。
 久留米児童相談所の赤塚晋一朗所長は「地域と情報を共有するなど、もう少し細やかな対応ができていれば防げたかもしれない。当時は仮に虐待があったとしても、高校生なら自分で逃げられると考えた。その判断が甘かった」と悔やんでいるそうです。教育委員会の担当者は「SOSを発しない子供にどう踏み込むかは難しい問題だ」と話しています。
 児童相談所での勤務経験がある西南学院大学の安倍計彦(かずひこ)教授(児童福祉学)は「子供は加害者である親をかばおうと、虐待を隠すことが多い。無理強いせず「いつでも聞くよ」という姿勢を見せ、根気強くかかわる必要がある」と指摘しています。

ペンチで舌を引っ張って、さらに火のついたタバコを舌に押し付ける・金魚の死骸を食べるように強要する…。まともな親のすることじゃないですよね。ここでも逆地する側が言っているのが「躾のつもりだった」という言葉。ペンチで舌を引っ張って煙草を押し付けるなんて暴力以外の何もでもないですよ。自分の子供よりも、内縁の夫のほうが大切…。自分の子供に暴力を振るわれているのを見て、やめさせないばかりか、あろうことか母親まで虐待を加えていたとなると、この長女には逃げ場がなかったのではないかと思います。そして暴力によって支配されて、逃げる気力さえも奪うのは、親というよりも、人としてどうなのかって気がします。
 児相の判断も所長が述べているように、判断が甘かったという感じがしますね。被害者が逃げられない状態にあるのであれば、もっと接触を試みる必要があったのではないかと思います。
 この事件では、虐待を受けていた長女がなくなるという最悪の事態は免れましたが、心に負った傷は非常に大きいと思います。しっかりと心理的なケアをしてあげてほしいなと思います。そして今度は長女が成長して子供を産んだときに、虐待の加害者にならないようにと願うばかりです。虐待は親から子へ。その子からまた次の子へと続くといいますからね。
 そしてこの二人の親には厳しい刑罰を科して欲しいですね。それにしても5回も逮捕されていて、なぜそれまでの間に起訴できなかったんでしょうか。こんな奴に人の子の親になる資格はないです。