埼玉県狭山市で、藤本葉月ちゃん(3)が死亡し、母親と内縁の夫の二人が保護責任者遺棄容疑で逮捕された事件で、羽月ちゃんの胃の内容物などから、羽月ちゃんがなくなる二日以上前から食事を与えられていなかったことが、捜査関係者への取材で明らかになりました。羽月ちゃんは痩せ細って肋骨が浮き出ており、県警は食事を十便に与えられずに衰弱する中、身体的な虐待も加えられていたとみて調べているそうです。
捜査関係者によると、司法解剖の結果、羽月ちゃんの胃には、ほとんど食べ物が入っていなかったそうです。逮捕された無職藤本彩香容疑者(22)と、同居していた内縁の夫で工員の大河原優樹容疑者はLINEで「羽月ちゃんにご飯をあげなかった」などとやり取りしていたことが携帯電話の捜査から判明。県警の調べにも同様の供述をしているそうです。
藤本容疑者の母親は県警の事情聴取に対し、昨年11月ごろ、以前よりやせた羽月ちゃんの様子を不審に思い、藤本容疑者に「虐待しているのではないか」と尋ねたそうですが、否定されていたと説明しているそうで、県警はこのときすでに、十分な食事を与えられていなかったとみて調べを進める方針だそうです。
十分な食事を与えられずに、衰弱していく中、さらに身体的暴行まで受けていたということですが、この藤本容疑者の母親も、羽月ちゃんの様子がおかしいと思った時点で引き取ることなどできなかったのでしょうか。藤本容疑者から離れていることができていたら、この事件は防げたのかもしれません。食事も十分に与えられず、母親の愛情も受けることなく逝ってしまった羽月ちゃん。どんなに辛かっただろう…。どんなに苦しかっただろう…。どんなに痛かっただろう…。小さな命を救うことができなかったのが残念でなりません。
