sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

テルーの唄

 今日のお気に入りミュージックは2006年7月に公開されたゲド戦記の挿入歌として使われた手嶌葵さんのテルーの唄です。
 静かなアカペラで始まる歌いだしから、この映画のもつ、壮大なイメージを感じさせられます。手嶌さんの少しかすれた声が、よくマッチした曲です。私はこの映画を映画館で見たんですが、岡田准一さん演じるアレンと、手嶌さん演じるテルーのやり取りを見ているうちに、人のこころとは一体何なんだろうという思いを抱いたのを、今でもはっきりと覚えています。
 静かな出だしで始まり、フルオーケストラによる演奏で、この曲はクライマックスへと向かいます。

テルーの唄
作詞 宮崎 吾郎 作曲 谷山 浩子 編曲 寺嶋 民哉

夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる
鷹はきっと悲しかろう
音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼
休めることはできなくて

心を何にたとえよう 鷹のようなこの心
心を何にたとえよう 空を舞うような悲しさを

雨のそぼ降る岩陰に いつも小さく咲いている
花はきっと切なかろう
色も霞んだ雨の中 薄桃色の花びらを
愛でてくれる手もなくて

心を何にたとえよう 花のようなこの心
心を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを

人影絶えた野の道を 私とともに歩んでる
あなたもきっと寂しかろう
虫の囁く草原を ともに道行く人だけど
絶えて物言うこともなく

心を何にたとえよう 一人道行くこの心
心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを

この曲の歌詞は、萩原朔太郎氏の「こころ」に着想を経て作詞されたそうです。

ちょっともの悲しい感じのするこの曲ですが、スタジオジブリ映画の曲の中では好きな曲ランキング上位に入る曲です。そういえば今年はスタジオジブリ作品の公開がありませんでしたが、来年は、何か新作が公開されるのかなぁ。次回作を楽しみに待ちたいと思います。