まずは前回の科学編の答えから。水星よりも太陽から離れた軌道を回っている金星のほうが、地表の表面温度が高いのは、金星の大気におもな原因があります。金星の大気のほとんどが二酸化炭素で構成されており、強力な温室効果で大気がどんどん暖められて、480度と言う高温になったと考えられています。金星の大気圧は90気圧で、金星の上空には分厚い雲がかかっていて地球からは金星の地表面を直接眼で見ることはできません。さらにこの雲、主成分が二酸化硫黄でできており、硫酸の雨が降っていますが、この雨が地表に届くことはないようです。地球とは質量や大きさなど似ている点も多いですが、とてもじゃないですが人類が直接金星に言って観測するというのはまず無理でしょう。