いじめの問題が表面化するとよく聞かれるのが、頑張れという言葉。苛められている相手にがんばれというのは、一見励ましているように思えるかもしれません。
しかし、これは私の経験からはっきり言えることですが、いじめを受けている子供が何らかのサインを発しているということは、精神的にも、肉体的にもギリギリの状態に追い込まれているということ。そのサインを発するまで一生懸命いじめと戦って頑張ってきたのに、頑張れといわれるとこれ以上何をどういう風に頑張ったらいいのか、いじめを受けている子供からすれば冷たく突き放されたように感じてしまいます。私もクラスメートにいじめに負けるな・頑張れという言葉をかけてもらいましたが、これ以上何を頑張れというのか？ずっと心の中で思ってました。自分だけではもうどうしようもない状態になっているのにその一言で片付けられてしまうことに恐怖を感じてました。また、苛められている側にも問題があるという考えがいまだにはびこっている今、苛められている子供の努力が足りないのではなく、必死に毎日戦っているということをわかってほしいと思う私ですが、なかなか大人に理解してもらえず、自分で自分のことを追い詰めてしまっている子供も少なくないと思います。皆さんはもし自分の子供が苛められていると分ったとき、どのような言葉をかけますか？親を含む周りの大人の言葉一つで子供の一生を左右することもあります。いじめと必死に闘っている自分の子供に頑張れといえますか?私の子供がもしいじめを受けていたら「今までよく頑張ったね。でも、もう頑張らなくてもいいんだよ」そう言ってやりたいと思ってます。
