ロシアによるウクライナ侵攻から一年。今日は空と一緒に、日本が起こした戦争によって引き起こされた悲劇を題材に、満州で駐留していた満州鉄道の職員だった山本幡生さんがたどった過酷なシベリア抑留と厳しい自然と戦いながらも、生きる希望を失わず、必ず帰国して愛する妻と子供たちや家族と再会すると誓い、遠く離れた異国の地で病に伏して、余命いくばもなくなって、厳しい検閲にさらされ、山本さんが書き残した遺書を没収されても、山本さんが残した遺書を彼を慕う仲間が遺書を丸暗記して、仲間が12年という長い抑留生活を終えて帰国したあと、妻の山本もじみさんや子供たち、お母様に幡生さんが書き残した遺書の内容を伝えるというお話でした。
この物語の中では、あらゆる自由が厳しく制限されて、娯楽もほとんどない生活がいかに人間としての尊厳を損なうか、人間が人間として生きることを一切認められないことがどんなことを招くのか、本当にあらゆることが制限されることの怖さがきちんと描かれていて、シベリア抑留がどれほど厳しかったかがきちんと描かれてました。
この中で必死に希望を失わずに、病に伏したあとは家族に自分の思いを遺書に託し、仲間もなんとか遺書を遺族に届けるために奮闘した物語は観るものの心を熱く振り、涙なしではみられませんでした。
主演は嵐のニノ君。彼の鬼気迫る演技は本当に感動しました。そして、出演陣はほかに松坂桃李や北川景子さんなど。ぜひみなさんにもみていただきたいなと思う映画でした。
今は希望を持ちにくい世界になってしまっですが、この映画を見て私は何がなんでも、辛いことがあっても、この山本さんのように、絶対に生きることを諦めない生き方をしようと思いました。
この映画で描かれていた出来事は、今の世の中でも、悲しいかな起きてしまっています。ウクライナへの軍事侵攻や、イエメンやシリアでの内戦などで、捕虜として捉えられたり、占領された場所では、人間がやることとはとても思えない事件が数々起きています。本当、人間はいつになったら過去の歴史から学ぶのか。この悲しい出来事がどこの誰にも起きてほしくないと強く願う私です。
