昨日のお昼過ぎ、静岡県牧之原市の認定保育園、川崎幼稚園で、3歳の河本千奈ちゃんがぐったりとして意識不明の状態で通園バスの車内で発見されました。車内の状況などから、5時間にわたって車内に閉じ込められて、熱中症により死亡したと考えられています。
この日は本来の運転手が急遽休みとなったため、理事長と70代の女性臨時職員のによる乗務でした。警察は安全管理に問題があったと見て調べています。
今朝のニュースでは、理事長は最終点呼をせずに降車し、登園を管理するシステムへの入力も、本来なら確認した後に1人ずつ入力することになっていたそうですが、一括して入力したために、千菜ちゃんもいないにも関わらず登園したことになっていて、さらに千奈ちゃんの担任も副担任も千菜ちゃんの家族から欠席の連絡がないのに、出欠の確認を行わなかったことが明らかになりました。
この事故、もし理事長が最終確認をきちんと行っていれば・登園の入力を1人ずつ確実に行なっていれば・担任や副担任が家族に千奈ちゃんの所在を確認していれば…。防げたはずの事故で、そう思うと居た堪れないすね。
去年の夏にも、福岡県中間市で5歳の男の子がバスに閉じ込められて、熱中症で死亡するという痛ましい事故が起こりました。この時もいくつもの安全管理上の不備や法令違反が見つかり、大きな問題になりました。この事故は川崎幼稚園も知っていたはずで、この福岡で起きた悲しい事故の教訓が生かされていなかった実態が次第に明らかになってきてますね。小さな子供は家族と離れると、一番に頼れるのは幼稚園や保育園関係者しかいません。小さな命を預かる責任の重さをしっかりと胸に仕事に当たってもらいたいと思います。
