ロシアがウクライナに侵攻を開始してから３か月が過ぎました。ウクライナ東部のドンバス地域などが事実上ロシアに占拠されて、ロシアは既成事実にしようとしていて、再開された学校ではロシア語の教科書が配布されて、ロシア語による授業が行われるなど、支配を強化しようとする動きが見られる一方、南部のヘルソン周辺では黒海からの穀物輸出ルートを確保するため、ウクライナが反撃に転じるなどウクライナ国内で激しい戦闘が行われています。
なかなか終わりが見えてこないウクライナ戦争ですが、ロシアが行っていることは、はっきり言って、他国へ侵略以外の何者でもなく、絶対に許されるものではないと思います。ロシアはウクライナ東部で虐げられている親ロシア派住民の救済や、ウクライナのネオナチの排除など、聞こえのいいことを言ってましたが、結局のところ、ウクライナがもつ豊富な資源や穀物、黒海沿岸の漁業資源を略奪するのが目的だったのではないかと思う私です。
また、ロシアはNATOの東への拡大を防ぐこともこの戦争を始めた理由の一つに挙げてましたが、皮肉にもこの戦争がフィンランドとスウェーデンが加盟申請を行うという結末を迎えています。今後はどのようにしてこの戦争を終わらせるのかということが大きな焦点になるかと思いますが、ウクライナはまずは開戦前の状態に戻すこと、それから先に2014年に占領されたクリミアの返還を求めていますが、ロシアは事実上占領した東部の地域の併合をロシア領とすることを譲らないでしょう。これに対しては、力による略奪は絶対認めないという姿勢を国際社会が示す必要があると思います。
私はロシア国内でプーチンの失脚を目指す動きが強まらないと、この戦争は終わらないのかなぁと思います。早くプーチンがその取り巻きと合わせて戦争犯罪人として訴追されて、法の裁きを受けるようにして欲しいと思います。
