今日もトップニュースはウクライナでの戦争でした。ロシアがウクライナに軍事侵攻してからもう2か月。当初は圧倒的にロシアの方が軍事力で圧倒して、短期でウクライナが降伏するのではないかと思われていましたが、ウクライナ軍の驚異的な奮戦と、西側の軍事支援でウクライナが盛り返して、膠着状態が続いています。それでもウクライナ東部ではマリウポリなどでロシア軍が激しい軍事攻撃を加えていて、東部地域での市民の死傷者が増えるのが懸念されているほか、生物兵器などの大量破壊兵器が使われるのではないかという懸念もあります。ここまで事態が長引くと、ロシアは禁じ手を使う可能性もあり、深刻さが増している状態です。
こんなとき見たいのが、私の好きなアニメ映画銀河鉄道999と、その続編であるさよなら銀河鉄道999。この物語は人間が体を機械にかえて、永遠の命を手に入れた今からおよそ1000年後の話です。主人公の星野鉄郎は、機械伯爵の人間狩りによって母親を殺されて、機械伯爵を倒すことを目標に、機械の体をただでくれるという星に向かう銀河鉄道999に乗り込もうとします。そこで母親そっくりのメーテルと出会い、途中機械人間が引き起こす数多くの傲慢な事件を垣間見ながら旅を続け、機械伯爵のやってくるトレーダー分岐点に到着し、機械伯爵の動向を聞きだして、時間城に乗り込み、機械伯爵を倒して、当初の鉄郎の目的は達成されましたが、999号に再び乗り込んで到着した終着駅では衝撃的な事実が待っていた…。
この物語は機械化人に虐げられてきた生身の人間が、人間らしく生きる権利をかけて機械化人に戦いを挑む物語です。アニメの世界ですが、この戦いには人間の尊厳をかけた戦いが行われていて、そこには機械化人から人間らしさを取り戻すという大義名分があります。しかし、今実際に行われている戦争には果たして侵攻しなければならなかった理由があるのか？私はそう感じます。自分の欲望を満たすために大切な人命をないがしろにしているのではないか？志願してこられた方は、自分の国を守るために必死で戦い、マリウポリでは、陥落させまいとして圧倒的に不利な状況下に追い込まれながらも必死で戦っています。製鉄所の地下には戦火を逃れて避難した人がたくさんいます。そこにもロシアは地下貫通型の爆弾を使用して猛攻を仕掛けています。何も抵抗することもできない、何の罪もない普通に暮らしている人々の命を奪ってはならないはずですけど、もう、理性なんてないんでしょうねぇ。
銀河鉄道999の世界では、地球に帰ってきた鉄郎が、機械化人との血みどろの戦いを続けるさなかに、メーテルからの999に乗りなさいというメッセージが届いた後、仲間の戦友たちが鉄郎を999号に乗せるために、機械化人に戦いを挑み、鉄郎が999に乗って地球を旅立った時に一人の老兵が「俺たちは若者に未来を託して死んでいくんだ」そう語りかけるシーンがあります。ウクライナの若者にも、今各地の紛争地に住む若者にもいつかは明るい未来が広がっていますように。ふと私はそう思った私です。大義名分のない戦いは一刻も早く辞めてもらいたいです。
