昨年末からきな臭いにおいの漂うウクライナ情勢。今月に入ってから一触即発の事態が続いていますが、ウクライナとロシアの対立がより先鋭化してきてますね。ウクライナは西側の軍事同盟であるNATO(北大西洋条約機構)への加入を目指していて、一方でウクライナと国境を接するロシアはウクライナのNATO加盟には強硬に反対してます。その理由は自国領土のすぐ喉元に西側諸国の軍事基地が作られたら、やがて侵攻してきて、自国の安全を脅かすのではないかと懸念しているからで、ウクライナの加盟を阻止しようと、ウクライナ東部のルガンスク州や北に位置するベラルーシなどに軍隊を派遣していますが、ロシアはウクライナ東部のロシア国境の地区の独立を承認して、ウクライナ東部に多い新ロシア派の人たちを守るためとして、軍事行動をも辞さない構えを見せています。
その一方で、西側諸国は経済制裁の発動で対抗する構えを見せており、アメリカやEUはロシアの政府関係者の資産の凍結や銀行の資産の凍結・取引の停止などを発表し、日本政府も制裁発動の構えを見せています。
今後ロシアが軍事行動に踏み切るのかどうかはわかりませんが、もし軍事衝突という事態になれば、ウクライナ国民に大きな犠牲を負わせることになるわけで、何とか軍事衝突が回避できないものかと思います。
当のウクライナも決して一枚岩というわけではなくて、ロシアよりの東部と首都のあるキエフなどとは、考え方も異なっているようで、NATOに加盟するか、どうするかは世論が真っ二つに割れているようですね。一番大事なのはロシアやNATOがどうこうではなく、ウクライナ国民がどうしたいのか、それを尊重すべきではないでしょうか。
それにしても人間て、いったいいつになったら戦争しなくなるんでしょうねぇ…。戦争で傷つくのは何の罪もない普通に暮らしている人々なのに…。ロシアのプーチン氏やアメリカのバイデン氏は痛くもかゆくもないから平気なんでしょうけど、実際に兵器を持って戦う兵士や、戦場に暮らす人にとっては、地獄のような戦場が広がるだけなのに…。もっとお互い腹を割って話し合うことが大事だと思う渡す意です。