69代横綱の白鵬関が引退の意向を固めたとの報道が駆け巡りましたね。膝の状態が良くなくて、15日間相撲を取り切れなくなったとの判断からの引退決断だそうですが、横綱を10年に渡って勤めたことに、まずはお疲れ様と言いたいですね。あれだけ強靭な肉体を誇った彼ですが、ここ何年かは怪我による休場も多く、体力的な衰えもあったのかもしれません。それに加えてやはり若手の台頭や、ライバルで会った鶴竜関や日馬富士関の引退、新たに照ノ富士関の横綱昇進も影響したのかもしれませんね。
横綱昇進後899勝、2位タイ記録の63連勝や、45回の優勝など、輝かしい実績を誇る一方、あたりでカチアゲをぶちかましたり、強烈な張り手を使ったり、取り口や土俵の外での横綱としての品位に疑問符がつくようなことも多かったですね。私としては、横綱らしく正々堂々と真正面から相手を組み止めて、そして豪快に相手を土俵の外に出す相撲を見たかったですね。全盛期の白鳳関は、本当に見るものの心に残る相撲を取ってましたからね。
