sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

鳥栖市立中いじめ事件・いじめ認定

 佐賀県鳥栖市立中1年だった2012年に同級生から繰り返し暴行や恐喝をされて、重度の心的外傷後ストレス障害PTSD)になったとして、同市の佐藤和威さん(22)と家族が、同級生8人と市などに計1億2800万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、福岡高裁は12日、同級生らの「悪ふざけ」とした1審・佐賀地裁判決(19年12月)を変更し、うち5人の行為は「継続的ないじめ」認定して8人におよそ400万円の支払いを命じました。市への請求は1審と同じく退けました。

 増田稔裁判長は、12年4~10月に同級生8人のうち、5人は「継続的ないじめ」に関与したとして慰謝料300万円などの支払いを命じ、ほか3人は「継続的ないじめは認められない」として慰謝料など5万円の賠償を命じました。市側がいじめを防止する安全義務配慮を怠ったとする原告側の主張に対しては、1審同様、学校はいじめを察知できたとは言えず、市の賠償責任は認められないとしました。

 1審は、同級生らの大半の行為は「悪ふざけ、いたずら、遊びの類」だったとして、エアガンをうつなどした2人に佐藤さんを精神的に追い込んだ可能性を認めて380万円の賠償を命じ、ほか6人は主に恐喝額の支払いとしていました。

佐藤さんは、中学入学直後の12年4月から約7か月間、同級生8人らに殴るける・エアガンで撃たれるなどの暴行受けて多額の現金を恐喝されたと訴え、15年2月に提訴しました。

 判決後に記者会見した佐藤さんは「同じような被害にあっている人が救われない」と声を絞り出しました。原告代理の」辰巳裕規弁護士は「いじめが一定理解されたのは評価できるが、市の責任が認められなかったことは問題。教員らの見て見ぬふりを許している」として、上告を検討することを明らかにしました。市教委の天野昌明教育長は「詳細は確認できてないが、これまでの主張が認められたものと考えている」とコメントしました。

 

殴るけるの暴行を受けたうえに、エアガンで撃たれたり、現金を脅し取られたりして、PTSDを発症するなどの重い後遺症とも戦っている被害者に対して、400万円余りの賠償ですか…。あまりにも被害者の救済には程遠い額ですね。これだから、日本の司法は加害者に手厚く、被害者には冷徹だって言われるんですよ。私も長年いじめの後遺症に悩まされて、いまだに悪夢にうなされて、あの時の記憶は今も私を苦しめ続けていますが、加害者は何食わぬ顔で日々を暮らして、早いやつでは、もう孫もいる年齢です。こういった被害者がいつまでも泥を飲まされるような日々を送っている中で、加害者がなぜ日の当たる世界で生活が許されるんですか。この事件だって、被害者の心情に寄り添うのであれば、もっと重い賠償額の支払いを認めるべきです。加害者の未来を守らなければならないというのであれば、同じように被害者のこれからの未来も守らなければならないはずです。私は加害者には一生かかっても全うすることができないような、重い刑罰を与えるべきだと思います。これがいじめ被害を受けて、ずっと苦しみ続けている被害者の思いだと思います。