きょうの新聞に掲載されてましたが、2032年の夏のオリンピックの開催都市が、オーストラリアのブリスベーンに決まったということでした。
オリンピックの新たな開催都市は、これまでは開催年の7年前の総会で決まるということが慣例でしたが、開催費用の巨大化などで、開催を立候補する都市が減少傾向にある中、これまでよりも余裕をもって開催準備に専念できるようにするということで、11年前に開催都市を決めるという方向にかじを切った格好です。これで向こう3大会は、開催都市が決定したわけですが、これは開催費用の巨大化をどう抑えるのかという問題の根本的な解決になってないですね。私は東京大会が決まった後のことについても疑問に感じていたのですが、なぜこれまである既存の施設を使わないのかということです。国内には数多くの競技会場やトレーニング施設などが整っていたので、最大限、これらの施設を改修するなどして使用すれば、大幅に開催費用を圧縮することもできたはずで、オリンピックがやってくるから、すべて新しいものに取っ変えるというのは、ちょっとオリンピックの本来の開催理念からは外れてしまっているのではないかと思います。
IOCの体質が今のまま変わらなければ、ブリスベーン大会の後の立候補が途絶えてしまう可能性もあるような気がする私です。
日本も、札幌が冬のオリンピック開催に意欲を示していますが、私は前回の札幌大会の施設を最大限生かす方向で検討してもらいたいなと思います。
