今日は息子の23回目の誕生日。20世紀も押し迫った1998年3月10日のこの日の夕方、息子はこの世に生を受けました。この時私は父親になり、以来いろんなことがあって、今日を迎えることになりました。自閉症という診断が下された日のこと、どうやって育てていいか、手探りな状態の中、必死に息子と向き合い、懸命に息子と向き合った幼少期。3歳になると地元で受け入れてくれる幼稚園を必死に探して、幼稚園に入園、通わせることができるようになった日のこと、幼稚園の入園や、慣れない集団生活の中でも、何とか友達も見つけて、幼稚園のみんなと一緒に卒園し、小学校に入学した日のこと、運動会や遠足、修学旅行などの楽しい思い出と一緒に小学校を卒業し、皆とは袂を別って県立総合支援学校に入学し、新しい仲間とともに6年間を過ごし、15年間に及ぶ集団生活を終えて、2016年に卒業した後は、就労移行支援事業所でスタッフとして働きながら今に至っています。息子はどんなにしんどいことや悲しいことがあっても、常に笑顔を絶やさない、明るいキャラとしてみんなから親しまれて、今日も明るく元気に過ごしていると思います。
息子の生まれた3月10日は、過去に東京大空襲があり、10万人以上とも言われる多くの犠牲者が出た日でもありますし、翌201年3月11日には東日本大震災が発生し、多くの人がなくなり、今も避難生活を余儀なくされている方もおられます。息子が生まれた日の前後には、このような大きな出来事が起こっいて、息子は何か、深い悲しみを抱えておられる人を明るく照らし出すために生まれてきたのかもなって思う私です。
今日は息子はグループホームに泊まって、土曜日の朝帰ってきますので、土曜日の夕方、ケーキを買ってきて、ちょっとしたお祝いをしようと思います。
改めて息子が生まれてから今日までのことを思い返してみると、とにかく立派に育てることに一生懸命だったなと思います。今まで息子を支えてくれた、次男や友達、私の両親や親せき、今まで息子にかかわっていただいた多くの方々の手助けがあってこそ、今の息子があるわけで、本当に感謝しています。
