今日の新聞の社会面に小さく掲載されていた記事です。2020年度のＤVの相談件数が昨年11月までの総数で132335件にのぼり、過去最多となったことが12日、内閣府の調査でわかりました。コロナウィルスの感染拡大に伴う外出自粛が影響したものとみられるそうです。19年度を13000件上まり、今後も膨らむ恐れがあるという事でした。
全国の配偶者暴力相談支援センターや、内閣府が20年4月から始めた24時間体制で電話やメールを受け付ける「ＤV相談プラス」に寄せられた相談を集計したものです。20年4～11月は毎月15000件を超えたそうで、特に5月と6月が多かったという事です。内閣府の担当者は「自宅で過ごす時間が長くなり、ストレスや生活不安を抱えて暴力に至る事案が増えている」と分析。橋本聖子男女共同参画担当大臣は12日の記者会見で「再び緊急事態宣言も発令され、状況を注視し、対応を強化する必要がある」と強調しています。
このニュース、もっと大きく取り上げなければいけない問題だと思います。社会面の片隅に掲載する問題ではないと思います。私も元嫁のＤVに悩まされてきたので、ＤVを受ける側の辛い気持ち・どうしようもない無力感などは、痛い程理解できます。ストレスを抱えていようが、生活に不安があろうとなかろうと、決して暴力は許されるものではありません。家にずっといてストレスがたまるというのであれば、ちょっと歩きに出かけてみるとか、他の息抜きの方法を見つけてみるとか、対処できる方法はいくらでもあるはずですし、生活不安を抱えているのであれば、専門機関の相談することもできるはずです。暴力を振るわれていい人間なんていないはずです。どんな理由があろうとも、暴力を肯定してはいけませんし、また暴力を受け入れてもいけません。暴力を振るわれている人は、「自分にも責任がある」と思い込んでしまいがちですが、絶対に暴力を振るわれる人に責任なんてありませんし、受け入れる必要もありません。結局、ＤVを働く側は、自分で感情のコントロールができないんですよね。だから力によって抑え込もうとする・相手に言う事を聞かせようとするんです。
今日の新聞に載っていた件数は、恐らく氷山の一角でしょう。私も専門の相談機関に相談することができなかったので、こうやって相談に来る人はかなり勇気が要ったと思います。逆に言えば、それだけいろんな形で暴力が存在しているってことですよね。なぜ人はこれまで酷く攻撃的な感情を抱くのか…。本当やるせないですし、許してはいけないことですよね。暴力を振るわれている人は、自分ではどうしようも出来ないことが原因で暴力を振るわれているんですから。
