これまで48年生きてきた中で、私がぼんやりではありますが、自分がこの世を去って、いなくなった後も、自分が生きた証として何か残せたらいいなって思ってました。ただ、なんとなく抱いていた思いであったんですが、それが思いがけなく今年の4月、叶うことになりました。息子が入所しているグループホームの愛称を、息子が通っている支援事業所が募集するということを聞いて、私もダメもとで応募してみました。グループホームの名前などは公表しませんが、私が「この新しくできるグループホームは、こうなってほしい」という思いを込めて出した名前が、なんと支援事業所に通っている子供たちの保護者の皆さんの投票で1位に選ばれて、私がグループホームの名付け親になりました。正直、自分が出した名前が選ばれるとは思ってもみなかったので、びっくりしました。他の保護者の方からも「この名前、希望が持てていいわね」「夢があっていいじゃない」などの賛同を得られて、所長さんからも「すてきな名前を付けてくださってありがとうございます」と言われて、少し照れ臭かったですね。
本当思わぬ形で自分が思い描いていたものが実現することになりました。このホームは、私がこの世を去ったあとも、ずっと今のところで障害者支援の拠点として、また、障害のある人が安心して暮らせる家として、残っていくと思います。いま改めて、私が出した名前を選んでくださった皆さんに感謝する私です。息子も、私がこの世を去った後、この地で元気に暮らしていってほしいなと思います。
