長年、北朝鮮による拉致被害者の救出の為、娘であるめぐみさん救出の為、先頭に立って頑張ってこられた横田滋さんが老衰のため、87歳で旅立っていかれました。横田めぐみさんは拉致被害者救出の中心的存在であり、お元気な間になんとしても再会してほしいと、私自身も思っていましたが、叶わぬ夢となってしまいました。
横田滋さんは、どんなに体調が良くなくても、解決に向けた活動を精力的に頑張ってこられて、めぐみさんとの再会を果たすためなら、できることは何でもするという思いで働いてこられました。
北朝鮮との関係は膠着状態が続いていて、一向に解決に向けた動きが見られないですよね。拉致被害者家族には、親世代の高齢化という切実な問題が横たわっていて、残された時間は少ないという厳しい状態にあります。
その一方で、日本政府の対応は、はっきり言って鈍いというか、遅いという感じがします。安倍総理は自分が総理大臣在任中に解決すると言っていますが、だったら、小泉元総理のときみたいに、なぜ自分から北朝鮮に行って、金正恩を交渉のテーブルにつかせるようにしないのか。私ははっきり言って、小泉元総理のような実行力がないからだろうと思います。本当に拉致被害を真剣に考えているのであれば、今すぐにでも北朝鮮との日朝首脳会談に向けた交渉を行うべきです。日本政府は、米朝首脳会談のときに、日本政府としての書簡をトランプ大統領に送るなど、他力本願で、あまりにもこの問題に対して動きが遅すぎます。一刻も早く交渉のテーブルにつくように、外交ルートを通じて解決を決断するように厳しく迫るべきです。
