ただいま横浜港に停泊しているクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号。香港で下船した80代の男性が新型コロナウィルスに感染していたことが判明した後、クルーズ船内での隔離を余儀なくされていますが、感染が収束するどころか、どんどん拡大していってますよね…。ウィルスの感染拡大を防ぐ検疫官までもが感染してしまったという事です。検疫官は防護服やゴーグルなどは装備していなかったという事ですが、やはり感染した疑いのある乗客の所に行って検査をするわけですから、いくらWHOの指針にのっとった対応だったとしても、防護服やゴーグルといった装備は身につけていくべきでしたね。
それにしても一向に船内での感染拡大が治まる気配を見せないこの集団感染。乗船している人もいつまで続くかわからない隔離状態に疲れもたまっていると思いますし、これからの不安もあるかと思います。国は乗船客全員の感染検査実施に向けて取り組むとしていますが、対応が遅きに失した感がします。およそ3200人もの人の検査をできるように、なぜもっと早いうちから態勢を整えなかったのか、この感染拡大は国の責任でもあると思います。もっと早く全員を検査して、感染していない人は下船できるようにしていれば、ここまでの拡大はなかったんじゃないかと思います。
一方で、チャーター機第1便で帰国を果たした人たちは全員陰性だったということで、これから順次ホテルの外に出られることになったようですね。長い間隔離されてしまっていて、本当に疲れたと思います。故郷の我が家に帰るまであともう少しです。くれぐれも気をつけて帰宅の途について欲しいなと思います。
それにしても感染拡大の勢いがすごいですよね。感染者は4万人を超えて、死者の数も１千人を超えました。これでも世界的大流行を意味するパンデミックと言わないのですから、意外ですね。主な流行地域が中国に限定されているからなんでしょうけど、世界のおよそ３０か国で感染者が出ていて、中国以外でも死者が出ていることを考えたら、WHOはパンデミックとして、警戒情報を発令してもよさそうな気がしますが…。
