昨日、今年生まれた赤ちゃんの速報値が発表されました。今年生まれた赤ちゃんの人数は86万7千人で、統計を取り始めて以来初めて90万人を割り込む結果となりました。政府が予想していた90万人割れよりも、2年早い結果となったわけで、急速に少子化が進行している実態が改めて浮き彫りになりました。一方で昨年亡くなった人は137万人で、この1年で51万人の人口が減少したことになります。この人口減少社会の中で、なぜ子供を産み育てていきにくいのか、改めて考え直す必要があるのではないかと思います。
私が実際に会社という組織の中で仕事をしてみて実感するのが、以前の会社では朝早く出勤して、帰ってくるのが夜遅く、とても結婚して子供を産み育てていく時間的な余裕が若い世代にはなかったということが言えますし、また、企業は内部留保をため込むことに一生懸命で、中途で社員を雇用する場合は契約社員や派遣社員と言った形態が多く、安い給料で正社員と同じ仕事をこなす人が増えており、経済的に結婚、出産する余裕が持てないという事情があります。私としては長時間残業などは一切禁止して、定時間労働で少し余裕のsる給料を支払って、家族などと共に過ごせる時間や、他の人との交流の場を持てるようにしなければ、そう遠くない将来、日本の社会は厳しい局面に立たされると思います。今の労働環境では、人間が人間らしく生活できる環境でないのが、このような急速に進行する少子化を招いているように思う私です。
働くことはいいことだっていう20世紀の悪しき労働慣習が、今の経営トップの頭から抜け切れていないんでしょうね。一体いつまで20世紀の遺物の様な働かせ方をしているのかって思う私です。
