まずは前回の答え合わせからです。前回は高気圧・低気圧の定義についての問題でしたが、答えは、高気圧は周りよりも気圧が高い・低気圧は周りよりも気圧が低いところというのが正解でした。気圧を表すのに等高線というのを使って表記しますが、この等高線は、標高を海抜0メートルとして換算して算出されるものです。なので気圧が何hPaより低いと低気圧・高いと高気圧というような分類がされていません。
では今回の問題。今回は宇宙最大の爆発現象と呼ばれる現象についての問題です。今の天文学で観測される、宇宙最大の爆発現象というと、短時間に大量のガンマ線を放出するガンマ線バーストと呼ばれる爆発現象ですが、このガンマ線バーストを引き起こすには、ある天体同士が衝突する必要があります。そのある天体とはいったいどのような天体でしょうか。
このガンマ線バースト、一つの銀河で起こるのは数百年に一度とか、人間の時間間隔からすればものすごく長いスパンでしか起こらない現象ですが、宇宙には何千億もの銀河が点在しており、それこそ宇宙に点在する銀河のあちこちで一日に頻繁に観測されています。
このガンマ線バーストを最初に観測したのは、アメリカが打ち上げた軍事衛星で、旧ソ連が行う核実験の際に放出されるガンマ線を観測するために打ち上げられたんですが、その軍事衛星がたまたま宇宙のはるか遠方からやってきた強力なガンマ線をとらえたのが最初でした。その後、そのガンマ線がどこからやってくるのか、この現象が起こるのは謎とされていましたが、コンピューターシミュレーションによる解析の結果、ある天体同士が衝突、合体するときに発せられるものだということが分かりました。さらに詳しく観測すると、太陽より8倍以上重たい星が最後を迎えたときに引き起こす超新星爆発では形成されることのない、金などの重たい元素が生成されることもわかりました。さて、この宇宙最大の爆発現象を引き起こす天体の衝突とはどのような天体が衝突した時に起こるものでしょうか?
